世界では全力でスポーツ・お祭りを楽しむ人がたくさんいます。今回はそんな世界の面白スポーツ・お祭りをいくつかご紹介します。
極限状態でなぜ…アイロンがけなんだ! 「エクストリーム・アイロンがけ(Extreme Ironing)」/イギリス
常識からかけ離れた場所で平然とアイロンがけをする珍スポーツ。このスポーツのプレイヤーはアイロニスト(ironist)と呼ばれ、競技人口はおよそ700人います。基本原則は「極限状態の場所であっても何食わぬ顔でとアイロン台を出し、平然とアイロンがけを行う」ことであり、「衣服のシワを伸ばす」という通常のアイロンがけの目的は無視されています。日本でも2005年に「エクストリームアイロニングジャパン」という公式活動団体が設立されました。
なんでこんな格好で走る必要があるんだろう…もっとも過酷な「タフガイチャレンジラン」/イギリス
英国スタッフォードシャー州のSouth Pertonで行われる”Tough Guy challenge run”は、世界一過酷と言われる障害物競走です。まるで戦場のような火の中、泥の中、有刺鉄線の中と、21の障害に挑戦する老若男女の姿は圧巻です。優勝しても賞金はないらしく、まさに自尊心をかけたスポーツマンシップ溢れるレースだと言えます。
超えるか、落ちるか超単純な伝統スポーツ「フィーエルヤッペン(FIERLJEPPEN)」/オランダ
フィーエルヤッペンは、オランダ発祥のスポーツで、10mほどの長さの棒を使って川を飛び越えるスポーツです。ドキドキ感を味わいながらたのしく運動することができます。日本でも大阪府の岸和田市中央公園で日本フィーエルヤッペン協会が練習会・記録会を行っており小学生以下ならだれでも参加することができます。
ながーい階段かけ上る 「JR京都駅ビル大階段駆け上がり大会」/日本
JR京都駅ビル大階段駆け上がり大会は、毎年2月の第3土曜日に開催される15年以上続く恒例行事です。選手たちは、11階建てビルに相当する高低差35メートル、171段の階段に挑みます。この大会があることで、エスカレーターを使わずに階段を使う習慣がついた人はたくさんいるのではないでしょうか。東京でも、新宿駅の地下の大江戸線から地上の京王線で行えば、ちょうどいいプラステン運動になりそうです。
名前からもうおもしろい「キンボール」/カナダ
キンボールは、おおきな軽いカラーボールを使い、3チーム12名で対戦する珍スポーツです。「キン」は、英語の「キネスシス (kinesthesis)」の略です。けっして勘違いしてはいけません。新しいスポーツにチャレンジすることで、新鮮な体験ができ、いいリフレッシュになるのではないでしょうか?
夫婦の絆が試される共同作業 「妻運び(Wife Carrying)」/フィンランド
妻運びは、フィンランド発の夫婦参加型スポーツです。名前のとおり旦那さんが奥さんを担いで様々な障害を乗り越えていくレースです。担ぐ男性はもちろんですが、体勢を保つ女性も体幹がすごく鍛えられそうです。優勝すると、奥さんの体重分のビールなどの賞品が授与されるそうです。旦那さんがビールばかり飲んで奥さんに怒られなければいいのですが。
よーいドン!チーズを追いかける「チーズ転がし祭り」/イギリス
ルールはいたって簡単で、転がるチーズを先に獲得するか、ふもとに早くついた人が優勝です。最高斜度45°、最高時速およそ110kmで転がるチーズを掴むのは不可能に近く、けが人も続出しているようです。近年は安全を考慮して、重たいチーズの代わりに発泡材が用いられているそうです。結局この坂を下るのだから、怪我してしまいそうですが…。
アルティメット・テーザー・ボール/アメリカ
攻撃や防御にスタンガンを使うという非常に過激な新スポーツ。使用されるスタンガンは、気絶するほどの威力ではないようですが、見ている側が「痛っ!!」とおもわず言ってしまいそうな過激っぷりです。
いかがだったでしょうか?
世界にはクレイジーにスポーツを楽しむ人がたくさんいます。運動習慣をつけるために、なにか新しいスポーツにチャレンジしたり、おもしろい大会への出場を検討してみてください。